英語をカタカナ表記で練習するのはあり?
「英単語をカタカナ表記で書くのをやめなさい。」
そう学校で教わったけど、カタカナ英語を推奨する人もいる。
どっちが正しいの??
私もオンライン講師をしていた時によく受けたことのある質問です。
実際にカタカナ英語を推奨する本も読んだことがあります。
この記事では、”英会話(スピーキング)を伸ばすため”という観点からこの疑問に答えます。
英語をカタカナ表記で練習するのはあり?
あり・なし?
なしです。
上級者を目指すのであれば、カタカナ表記では無理です。
つまり、どこまでの英語力をあなたが求めるかです。
初心者で、海外旅行で少し英語を話してみたい。
というのであれば、カタカナ英語で覚えて全く問題ありません。
そもそもなぜ意見が分かれるのか?
それぞれ英語レベルの違う人が話しているからです。
本やウェブサイトなどを読んでみると、
カタカナ英語おすすめ派は、初心者へ向けての場合が多いです。
中・上級者へはおすすめする人は少数。
英語をカタカナ表記する理由
暗記しやすい
漢字にふりがなを振るように、まず暗記するという目的でカタカナ表記はいいでしょう。
また、英語に苦手意識がある人にとっては、学習するが楽になる効果もありです。
通じる喜びを感じやすい
英会話(スピーキング)でおいて、相手に通じるというのはすごく嬉しいですよね。
逆に、簡単な短文なのに、通じなかったらその時点で自信喪失です。
カタカナ表記にすることで通じるなら、それはありだと思います。
楽しめる
分からないよりも分かった方が学習するやる気は出るもんです。
カタカナ表記などの工夫をして学習を少しでも楽しめるなら、立ち止まるよりかはマシでしょう。
英語をカタカナ表記する問題点
正しい発音が身につかない
少し難しい説明になりますが、英語には日本語の5倍の数の母音があります。
簡単に言うと、日本語の「ア」は、英語だと5種類の「ア」の発音があるという事です。
例えば、「best(一番)」と「vest(洋服のチョッキ)」をカタカナ表記した場合、どちらも「ベスト」です。
しかし、実際のこの2単語の発音は違います。
つまり、カタカナで細かい発音の違いを表記するには限界があるのです。
応用が効かない
カタカナ表記で英語学習する本などを見ると、日常生活でちょっと使う短文などが書かれている場合がほとんどです。
その短文は覚えられるし、相手に通じるでしょう。
しかし、その先の壁はカタカナ表記では越えられません。
英会話(スピーキング)では、瞬発力が必要です。
レベルが上がるにつれて、カタカナ表記に変換している時間なんてなくなってきます。
英語脳ができにくい
上級者なら英語は英語で考え、英語は英語の音で覚えるべきです。
つまり、頭の中で一度、日本語で考える時間を減らしていく必要があります。
トレーニングが必要なので、時間がかかりますし、すぐにできる必要はありません。
しかし、カタカナ表記はトレーニングの邪魔になります。
まとめ
英語をカタカナ表記で練習するのはありなのか?
よくある質問です。
答えは、「なし」です。
いずれ限界がくるし、カタカナ表記では綺麗な英語は話せるようになりません。
しかし、英語学習の初心者であれば、楽しく学習を続けるための工夫として取り入れるのは「あり」と言えます。
色んな意見があって悩むかもしれませんが、カタカナ表記で自分の英語が相手に通じたという喜びを味わったなら、
今度は、綺麗な英語で会話が広がるために生の英語を吸収していきましょう。